2010年09月20日
自己認識がコミュニケーションに影響を与えている
人間関係を円滑にするコミュニケーション術について先日(9月18日)に、株式会社 あい・マネジメントクリニックさん主催の「社長の奥様応援講座」で2時間ほどお話をさせていただきました。

今回のテーマは「自分を知る」です。
人間関係を円滑にするコミュニケーション術で「自分を知る」を私が今回のテーマにしたのには理由があります。
コミュニケーションの勉強なのだから、どのように相手の話を聴くのか?どんな質問をすればいいのか?相手が話しやすい環境をどうやって作ればいいのか?
などの具体的な方法ややり方を学びたいという思いはあると思います。しかし、やり方ばかり学んでも、土台の部分を学ばないと、人間関係を円滑にするコミュニケーションは絶対に手に入りません。
だから、今回、私は人間関係を円滑にするコミュニケーション術として、「方法・手段」を学ぶ場を提供するのではなく、「根本的な見方・考え方」である土台の部分を学ぶ場を提供しました。
コミュニケーションには二通りあります。
一つは、あなたとあなたがコミュニケーションを交わしたいあの人とのコミュニケーション
もう一つは、あなたとあなた自身とのコミュニケーション
今回、私がテーマに選んだのは「あなたとあなた自身とのコミュニケーション」についてです。
私たちは一人で居る時も、誰かと話をしている時も、なにか考え事をしている時も、テレビを見ている時も、何かしら思いをはせています。それは、言葉に出さなくても、何かしらの言葉が頭に浮かんできたり、心に感じたりしています。
「それって違うんじゃないの?」
「そうだよなぁ~」
「えぇ~~ うっそーー!」
「マジで?」
「よしよし!」
「ショックーー!」
こんな言葉です。これって、独り言でしょ。
そうです。
この「独り言」って、一人で言うから独り言なんですが、これは自分と自分の中にいるもう一人の自分との会話です。
よぉ~~く思い出してみてください。自分で自分に質問したり、言い聞かせたりしていませんか?
自分が今している事に対して、自分がこれからやろうとする事に対して、自分がしてきた事に対してまるで審査員や評論家になったみたいに、別の自分が、「ああでもない こうでもない それは違う その通り etc」 色々と言っていませんか?
これが「あなたとあなた自身とのコミュニケーション」です。
そして、私たちは何か判断する時、何か行動する時、なにか発言する時、必ずこの「内側にいる自分とのコミュニケーション」をしてから、そこで出た結論に沿って判断したり、行動したり、発言しています。若しくは、内側にいる自分が舵をとって判断したり、行動したり、発言をしてしまっています。

私たちは、他人(相手)とコミュニケーションを交わす前に、自分とコミュニケーションを交わしているんです。
この「自分とコミュニケーション」は、自分のクセでもあり、傾向でもあり、自己認識でもあり、自己評価でもあります。(枠組み)
自己概念とはこれらの「自分のクセ・傾向・自己認識・自己評価・枠組み」の事を言います。
今回の講座では、この「自己概念」を理論・知識だけでなく、体験を通じて感じてもらい、学んでもらいましたが、色々と伝えたい事、教えてあげたい事がたくさんありすぎて 2時間があっという間に過ぎ去ってしまいました。

いままで、無意識でしてきた事を、今回のように「知識」として学ぶと(自分を知ると)、意識化できます。意識化できると、次に同じような事が起きた時、今までだったら「なぜかそうしてしまった。なぜかそうなってしまった」とコントロールできなかった事が、立ち止まって、自分を振り返ることが出来きるようになります。
「知識」を得て、「体験を通じて学ぶ」事をすることによって、無意識でしてきた事を意識する事が出来るようになります。意識できるようになると、自分でコントロールできるようになります。
この「自分でコントロールできるようになる」というのが、「自分を知る」事によって手に入れられる成果で、とっても大事な事なんです。
是非、今回学んだ事を会社や家庭、お子さんとのコミュニケーションで活用していってください。